企業インタビュー
2016年11月22日
1974年創業当時、まだ珍しかった「有機栽培食品」の“ユウキ”を社名に冠し、中華、エスニックを中心とした、調味料や食材を提供している、ユウキ食品株式会社。40余年の歴史を重ねた現在、業務用、小売り、プライベートブランド、OEM(他社ブランドの製品の製造)商品を含め、取扱アイテム数は1,000品以上、取引先は12,000社を超える。
商品数が増えるにつれて同社の課題となってきたのは、日々およそ1000社の顧客から届く、食の安心・安全に関するお問い合わせだった。
今回はそんなユウキ食品の “安心・安全の要”とも言える、カスタマーサービス部の小林部長と西島主任に、安全な商品を生み出す仕組みと、お客様へ安心をお届けするための対策について伺った。
2007年~2008年にかけて起こった『中国製冷凍ギョーザ事件』。日本社会を震撼させたこの事件は、消費者の食の安全性に対する関心を高めるきっかけとなった。そして、ユウキ食品にとっても、食の安全・安心についてもう一度考え直す大きな転機となった。
カスタマーサービス部
小林尚哉 部長
「やはり何か大きな事件があると、弊社の取扱商品でなくても、お客様からのお問合せが増えます。当時を振り返ると、企業からの問い合わせよりも一般消費者からのお問い合わせが増え始めた頃で、食の安全に対する社会的な関心の高まりを感じました。増え続ける消費者からのお問い合わせを前に、『これは会社としてきちんと本腰を入れていかなければ』と、同年に食の安全・安心に対応する専門部署として、カスタマーサービス部を発足させたのです」(小林部長)
同社のカスタマーサービス部は、大きく「商品情報管理」と「お客様相談センター」に分かれる。「お客様相談センター」は、一般消費者からのアレルギーや原産地についてのお問い合わせに直接対応するため、間違いなく確実に回答することが責務となる。
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