食の安心・安全企業に学ぶ

エバラ食品に聞いた、営業サポートを通じた食の安全・安心への取り組み

2016年06月16日

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1958年の創業以来、調味料を中心に数々のヒット商品を生み出してきたエバラ食品工業株式会社(以下、エバラ食品)。『焼肉のたれ』『黄金の味』『すき焼のたれ』『浅漬けの素』など、それまで市場になかった商品を生み出し、日本の食卓に新たなおいしさを広げてきた。

その一方で、同社の歴史はBtoBの商材とともにスタートしており、現在も業務用商品を重要視している企業でもある。近年では、世間の食の安全・安心への関心が高まる中、工場での認証取得はもちろん、エンドユーザーである飲食店に向けた食の安全情報の提供も強化してきた。

そこで今回は、業務用営業企画課の安田貴久氏に、飲食店への対応を中心に、食の安全・安心対策についてお話を伺った。

全社横断的な品質保証体制を構築

多くのヒット商品を抱えるエバラ食品の国内生産拠点は、家庭用商品を製造する栃木工場、津山工場、業務用商品を製造する群馬工場の3ヵ所。原料の貯蔵、調合から、ラベリング、箱詰めまで、すべてが完全自動化され、主力商品の『黄金の味』をはじめ、1日で最高100万本もの製品を生産できる体制をとっているという。

そして、これらすべての工場で「ISO9001(品質マネジメントシステム)」「ISO22000(食品安全マネジメントシステム)」、さらに食品安全マネジメントシステムの国際的な規格である「FSSC22000 」も取得し、商品の品質管理を徹底してきた。

「昨年は工場などの製造部門だけでなく、本社の支援部門や研究所も認証範囲に含めた『FSSC22000』の統合認証を取得しました。また、従来より弊社独自の品質保証システム(EQAS =Ebara Quality Assurance System)を設け、運用を徹底しています。商品の開発・設計段階の全工程を複数の部署で検討、検証、承認を行うことで、品質管理や食品安全に関するチェック機能の強化を図っています」

外食ユーザーの多様なニーズにどう応えるか

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各拠点での品質管理とともに、同社では商品情報の管理にも力を入れてきた。原材料や産地、製造工程など、商品に関する詳細な情報を自社専用のシステムで管理し、食の安全・安心に関わる様々なシーンで活用している。

家庭用と同様に、業務用商品でも商品情報の提供に力を入れている。

「テレビCMなどからBtoCのイメージが強いと思いますが、『札幌ラーメンの素』などのラーメンスープや『がらスープ』『マドラスカレー』などの業務用商品は、創業期よりご愛顧をいただいています。商品数も業務用のほうが多く、家庭用の約3倍のアイテムを持っています」

「商品規格書」(商品情報の詳細を記載した仕様書)の提出依頼など、商品に関する問い合わせの約8割が、業務用商品に関するものだというから驚きである。

「弊社では、基本的に業務用商品にも家庭用商品と同じように表示を記載し、飲食店様からのお問い合わせ対応も行っています。よくお問い合わせいただくのは、やはり原材料に関するもので、弊社の場合は、『アレルギー』『遺伝子組み換え』『産地』の3つが多くなっています」

それ以外にも、栄養成分、添加物、トレーサビリティ、製造工程、異物混入対策など、問い合わせ内容は多岐にわたる。また、大手企業のほうが求める情報のレベルが高いのかというと、一概にはいえないという。

「お客様によって、考え方は千差万別です。企業規模や業態によって傾向があるかというと、そうでもありません」

営業サポートの強化で実現できたこと

どの食材のどんな情報に重きを置くかは、取引先によって事情が異なる。求められる項目もレベルも違う。そうなってくると、対応も簡単には済まない。

「お客様によって商品規格書のフォーマットも、求められる情報も違うため、情報提供を求められれば、それぞれの要望に応じた商品規格書を用意するという状況でした」

そこで、同社では多く外食企業が活用している商品規格書サービス「BtoBプラットフォーム規格書」を導入することで、取引先への規格書の提出業務の効率化をはかってきた。このサービスを利用する企業は統一の規格書フォーマットを使っているため、一度商品データを用意すれば、応用して様々な取引先に提供することができる。

また、同社ならではの体制も、社内の業務効率化と迅速な問い合わせ対応のポイントになっているという。


食の安全・安心対策に。BtoBプラットフォーム規格書

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